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2024/11/22 (Fri)

俺は思った・・・・・なゆちゃん、いつか青く澄んだ海を見せてやる、と。

「いらっしゃい・・・。」
マスターの声が店内に響いた。

 「お姉ちゃん・・・・・・どうして・・・?」

  「・・・・・・・・・・なゆ・・。」

どんな顔をしていればいいのか、なんて声をかけていのか、
俺は、一瞬で判断できなかった。

「なゆちゃん、いつものでいい?」

 「・・・・は・・はい。」

マスターの一言で、いつもの店の雰囲気に戻った。
さすがマスター・・・・・・心の中でつぶやいた。


  「私も今度は、ライブいっしょに連れてってくれないかな・・・。」

 「お姉ちゃん・・・・・・。」

「僕も今度のライブは行こうと思ってたから、三人で盛り上がろうよ。」
マスターの声が、なぜだか響く。

 「・・・・・・・・・・。」

「そ そうだ、5月24日ライブがあるから必ず来てくださね。必ず楽しいライブにするから。」
俺はその言葉をいったあと、頭の中に俺達、なゆちゃん、ゆかさんが青い海を見ている映像がうかんだ。

「いらっしゃい。」
花屋のオーナーの秋川さんがいつもより早い時間に現れた。

「ジャック ロックでいいですね。」
マスターがお決まりの言葉を言う。

 「よろしく。」
お決まりの言葉である。


今夜は、俺もジャックで朝を迎えてみよう。

「マスター、俺も秋川さんと一緒で・・・・お願いします。」

 

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2009/05/27 (Wed)

とても楽しいライブを、ありがとうございました。
みんなのおかげで大成功でした。

これからも、みんなが楽しんでもらえるライブを演奏していけるよう、
がんばっていきますのでよろしくお願いします。

と、岡谷さんが言っていました。

ちなみに、あつしさん げんゆうさん そして僕も同じ思いです。
しょこたんも、きっと同じ思いだとおもいます。


これからの、ピース 楽しみにして下さい。

そして、三竦 ヒムカムブローも応援よろしくお願いします。

 


2009/05/27 (Wed)

ゆかさんは、俺になゆちゃんの病気について話し始めた。

 「なゆの体に変化が起こったのは、中学2年の夏の初め頃です。」
 「体育の時間に突然倒れ、病院に運ばれ入院しました。」
 「幸い2週間で退院できたのですが、それ以来学校には行けなくなってしまったんです。」

  「でもなゆちゃん、いつも元気そうに見えますけど、もう直ってるんですよね?」

 「いえ、なゆの病気と言うのは、太陽の紫外線に長時間あたっていると呼吸困難に陥って、最悪の場合死亡してしまうという病気なんです。」
 「今の医学ではまだほとんど解明されていない難病なんだそうです。」
 「だからなゆは、みなさんのお昼のお誘いはお断りしていたのです。」

  「・・・・・・・・・・・・・・・・。」
言葉が出てこない。

 「でも、夜はある程度気をつけていれば、普通の人と変わりない生活は送れるんです。」
 「なのでこれからも今まで通り、なゆと仲良くしてあげてください。」

「・・・・は はい。もちろんです!」

俺は、すごく心が切なくなった。


マスターは、黙ったままグラスを磨いている。
もうとっくに綺麗になっているグラスを・・・

何度も・・・何度も。


2009/05/06 (Wed)
5月24日(日) ソウルダイナにてピースフルライブを19時より開催します。是非皆様お誘いの上、おこし下さいませ。楽しいイベントになると思いますので、よろしくお願いします。
チケットの入手方法は、もよりのピースメンバーよりお買い求め下さい。1ドリンク付2000円です。
出演バンド ピース・さんすくみ(名古屋)・ゲストバンド(名古屋)
2009/04/22 (Wed)

その後もマスターと俺は、この店の事やバンドについていろいろとゆかさんに話しをした。

何分かするとちらほらとお客が入りはじめた。
そしてマスターも少しずつ慌ただしく仕事をしはじめた。

俺達2人だけの素敵な時間が始まった・・・


俺はすでに酔いはじめている。
少しペースを落として飲もうと思った矢先、ゆかさんがお代わりお注文した。

思わず俺も注文してしまった。
すでに5杯目・・・

ふと、自分の事ばかり話している事に気が付いた。しかもに1時間以上しゃべり続けている。
それでも笑顔で俺の話を聞いてくれているゆかさんに、ますます気持ちが引き寄せられていく・・・。


 「ゆかさんは、仕事なにされてるんですか?もしかしてモデルさんなんじゃないですか?」

  「とんでもないです!ごくふつうのOLです。そんな・・・モデルだなんて・・・」

少し恥ずかしそうにはにかんだ笑顔がとても素敵だ・・・
何時間でもこうして話していたい気分だ。


 「そういえば、なゆちゃんがどんな仕事してるのか、俺達知らないんだった。ゆかさんなゆちゃん何してるんですか。」

この質問の直後、ゆかさんの表情が少しくもった。
でもお酒の入った俺は全く気が付かなかった。

  「・・・子供雑誌にイラストとかを書いたりしています。」

 「イラストレーターなんだ。すごいなー」
 「知ってたらライブのチラシ頼んだのに。もしかして頼まれると思ったから内緒にしてたのかなぁ?」
 「今度頼んでみてもいいかな?」

すっかり気分のよくなった俺は、次から次へと脳天気な質問をする。

 「それにしてもなゆちゃん急がしそうですね、お昼何度かランチに誘ったけど毎回断られるから。夜しか会ったことないんですよ。」

少し沈黙が続いた。

  「・・・」
  「やはりみなさんには、言ってなかったですか。病気のこと・・・」

一気に酔いが冷める。

 「病気!なゆちゃん病気なんですか。いつもすごく元気じゃないですか!」


ゆかさんの顔から切なく微笑みが消えていった。


2009/04/22 (Wed)
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