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2017/10/20 (Fri)

その後もマスターと俺は、この店の事やバンドについていろいろとゆかさんに話しをした。

何分かするとちらほらとお客が入りはじめた。
そしてマスターも少しずつ慌ただしく仕事をしはじめた。

俺達2人だけの素敵な時間が始まった・・・


俺はすでに酔いはじめている。
少しペースを落として飲もうと思った矢先、ゆかさんがお代わりお注文した。

思わず俺も注文してしまった。
すでに5杯目・・・

ふと、自分の事ばかり話している事に気が付いた。しかもに1時間以上しゃべり続けている。
それでも笑顔で俺の話を聞いてくれているゆかさんに、ますます気持ちが引き寄せられていく・・・。


 「ゆかさんは、仕事なにされてるんですか?もしかしてモデルさんなんじゃないですか?」

  「とんでもないです!ごくふつうのOLです。そんな・・・モデルだなんて・・・」

少し恥ずかしそうにはにかんだ笑顔がとても素敵だ・・・
何時間でもこうして話していたい気分だ。


 「そういえば、なゆちゃんがどんな仕事してるのか、俺達知らないんだった。ゆかさんなゆちゃん何してるんですか。」

この質問の直後、ゆかさんの表情が少しくもった。
でもお酒の入った俺は全く気が付かなかった。

  「・・・子供雑誌にイラストとかを書いたりしています。」

 「イラストレーターなんだ。すごいなー」
 「知ってたらライブのチラシ頼んだのに。もしかして頼まれると思ったから内緒にしてたのかなぁ?」
 「今度頼んでみてもいいかな?」

すっかり気分のよくなった俺は、次から次へと脳天気な質問をする。

 「それにしてもなゆちゃん急がしそうですね、お昼何度かランチに誘ったけど毎回断られるから。夜しか会ったことないんですよ。」

少し沈黙が続いた。

  「・・・」
  「やはりみなさんには、言ってなかったですか。病気のこと・・・」

一気に酔いが冷める。

 「病気!なゆちゃん病気なんですか。いつもすごく元気じゃないですか!」


ゆかさんの顔から切なく微笑みが消えていった。

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2009/04/22 (Wed)
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