「そういえば、岡谷がまだきていない。いち早く来そうなやつなのに・・・」
と思った矢先、ナミさんから電話があった。
ナミさんとは、岡谷の先輩でバンド仲間である。
「たけちゃん、ナミだけど。岡谷が刺されて病院に運ばれた。」
「え!」
「命には、別状ないみたいだけど・・・」
よかった。
たしかに岡谷は、刺されたぐらいで死ぬような肉体ではない。
どうせ奴のことだ、女性関係のもつれかなにかだろう。
僕は、無意識のまま思った。
「ナミさん、そんなに心配しなくても岡谷はきっと大丈夫ですよ。不死身ですから。」
「それよりも大変な事がおこりました。実は秋元さんが何者かに殺されました。」
・・・・・・・・・・
30分後、ナミさんも店に駆けつけた。
次の日、警察からの発表があった。
岡谷は、僕の予想通り女性に5箇所刺された。
全治2週間の入院。
さすが岡谷!直りもモンスター級だ!
午前4時
今、店には僕以外だれもいない。
夜が明ければ、仲間への取調べが始まる。
そして誰が犯人か暴かれいくのだろう。
いろいろなものが、壊れていく音が身体全体に響きわたる。
「とにかく今日は、もう寝よう。今は何も考えたくない・・・・・・・・・・・・」
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2008/09/05 (Fri)