僕は、携帯電話を取り出しさっちゃんに電話した。
電源が入っていない.。
いやな予感がする。
「早く居所を見つけなくては・・・」
みょうな緊張感が僕をおそった。
当然、会社にも出社していなかった。
平山さんを通して警察にさっちゃんの捜索をお願いした。
落ち着かない時間を過ごし、警察、仲間からの電話を待った。
ふと岡谷の事が気になった。
あまりにもいろいろな事が起こりすぎて、まだ1度もお見舞いに行っていなかった。
落ち付かず連絡をただ待つぐらいならと思い、岡谷の顔でも見に行くことにした。
各務ヶ原中央病院のなぜか豪華な個室に岡谷はいた。
心の中でつぶやいた。
「さすが貯金があるやつは違うな・・・それにしてもなんて贅沢な部屋なんだ」
と・・・・。
しかし岡谷は、なぜかバツの悪そうな顔で僕を見た。
僕はまだ、なぜ岡谷はそんな顔をしたのかまるで気にも留めなかった。
まさか、岡谷も秋元さんの仲間だったとは・・・
なんとなく話すこともなくなり、15分位で病院を出た。
「岡谷を刺した犯人、まだ捕まっていないよな。」
「たしかフィリピン人だっけ?いやタイ人だったかな?どっちでもいいか・・・」
最近、独り言が多くなった。
電話が鳴った。
平山さんからだ。
「たけちゃん!さっちゃんの死体が見つかった!自殺のようだ!どうやら秋元さんの仲間だったみたいだ!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
「それと遺書が見つかったらしいんだ!詳しくはまだ分からないけど、どうやらこれまでの事件に関する重要な事が書かれているらしいんだ。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
僕は無言で立ちすくんだまま、平山さんの話を聞いていた。
「たけちゃん、聞いてる?詳しい事がわかったら、またすぐ連絡するよ!」
そう言って電話は切れた。
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2009/01/15 (Thu)