3日後、原田ちゃんから連絡があった。
やはり思った通り、例のファイルが隠されていた。
セブンドリームについての詳しい情報、入手ルートと複雑な輸入方法、販売方法、顧客リスト、入金管理など。
うまくいっていれば数ヶ月で数千万円の儲けにはなるだろう。
しかし、こんな大掛かりな事は、少人数で実行できるのだろうか?
間違いなくトモちゃんは仲間だったのだと思う。
そしてトモちゃんを殺したのも仲間だろう。
しかしセブンドリームで稼ぐ事は、3人では間違いなく不可能だ。
まだ何人かいる・・・・・・・・。
秋元さんが殺される前に、おかしな行動や怪しい動きがなかったか、久実ちゃんならなにか思い出すかもしれない。
「もしもし、久実ちゃん。武内です、今から会えないかな?」
「ストロベリーズに居るので、待ってます。」
15分で行くと伝え電話を切り、急いでストロベリーズに向かった。
いつもと違う秋元さんが必ず見つかると信じて。
僕達は、2、3ヶ月前からの秋元さんの行動ををたどった。
久実ちゃんは、かすかな記憶を頼りに思い出すすべての事を僕に話してくれた。
そして僕は、推理していった。
4、5時間ほど話しただろうか。
これといって重大な事は、浮かんでこなかった。
「今日はこのへんでやめにしよう。」
続きはまた明日にして、僕は仲間が何か情報を掴んでいないか連絡をとることにした。
平山さんは、特に進展はないとのことだ。
エヌ藤さんもこれといってないとの事だが、一言気になった。
「そういえば、さっちゃんがパスポートの申請を少し前にしていたみたいだ。」
これといって普通の行動なのだが、なんとなく今というタイミングが気になった。
この出来事とさっちゃんについての事をたどってみよう。
あのピース復活の日からさっちゃんと僕はあまり話しをしていない。
意図的に僕を避けていたのかもしれない。
久実ちゃんが2、3度二人で店に来たことがあると言っていた。
特に問題はないようだが、僕には何か気になった。
さっちゃんが二人を殺した犯人なのか?・・・・・・・・・
しかし、証拠となるものは、何一つない
今、さっちゃんはどこに居るのだろう?・・・・・・・・・
!!!!!
早く会わなければ!